導入事例

"自然の宝庫やんばる、沖縄県名護市でウコンの
オイル抽出や粉末製造を手がける沖縄還元フーズ。
良質なウコン・オイルをより多く採油するために
様々な工夫を重ねてきました。

機械に付いたオイルに着目。


ウコンのオイル成分の入ったサプリメント。米国FDAも認可。

ウコンは蒸留しやすいようチップ状に加工される。

 アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各国で販売されているロングセラー商品『沖縄還元ウコンΣ』。このサプリメントに使われているのが、有効成分をたっぷり含んだウコンのオイルで、沖縄還元フーズが抽出しています。 15年ほど前、当時遊休地になっていた畑の有効活用策で、沖縄出身である同社の会長がウコン栽培をはじめたのが事業のスタートとなりました。 収穫したウコンを乾燥機で乾燥させたところ、蒸気によって抽出されたウコンのオイルが機械に付着、それを何かに使えないかと考えました。はじめに行ったのがオイルを使った石鹸です。 「乾燥での抽出がきっかけとなって、オイルを採る良い方法を探していました。転機になったのは7.8年前です。グループ会社の東京支店の人間が国際化粧品開発展で本村製作所の装置に出会いました」。そう語るのは同社の取締役と工場長を務める津波英利氏です。

採油できない原因究明に努める。


30リットル型では1回で150mlのオイルを抽出。

抽出されたウコンのオイルは深い琥珀色。下はアロマウォー
ター。

 津波氏はさっそく当社のアロマ減圧水蒸気蒸留装置を導入してオイル抽出に取り組みましたが、当初は採れませんでした。しっかりと蒸留したにも関わらず、水蒸気量が十分でなかったと感じた津波氏は対策を講じました。 「水蒸気をわずかでも逃がさないよう、装置の原料を入れるカゴの周辺部を加工しました。さらに原料を布で包み、気密性を高めました。そうしたらオイルが採れるようになったのです」と津波氏は語ります。 他の材料と比べてウコンの採油はとても緻密な対応が必要でした。こうしたユーザー様からのご意見を取り入れ、現在は完全密閉構造を実現。ウコンでも十分に採油できます。

少ない人員でも量産できるようカスタイマイズ。


60リットル型装置では1回で300mlのオイルを抽出。

津波氏が取り付けたタイマー。1回3時間で1日に3回抽出。

 沖縄還元フーズでは、最初に30リットル型を導入しましたが、それでは原料の供給に追い付かず、さらに60リットル型を導入して合わせて2台の装置で採油を行っています。朝の7時半から夜の7時半までの12時間で、1日に3回転で稼働させています。 同社では量産を維持するためタイマーを付けて終業後でも抽出できるように工夫しています。こうしたカスタマイズは人手の少ない現場にはとても効果的です。 抽出は量を優先させて常温で行っています。津波氏によれば、減圧蒸留の方がオイルの成分濃度は高くなるが量が常温より少ないとのこと。常温でも抽出率約1.5%を実現できており、要求される品質を十分満たしているとのことです。

沖縄でウコン・オイルを活用している唯一の会社。


アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、中東、南米、東南アジアで
販売。


『沖縄還元ウコンΣ』の海外向け販売ポスター。

『沖縄還元ウコンΣ』を持つ津波氏、同社はお茶に使うウコ
ン原料も製造。

 沖縄還元フーズで行っているのは、サプリメント『沖縄還元ウコンΣ』の他にウコンを使った石鹸、お茶の原材料の製造まで。ここで作られた原材料を使って加工された製品の95%が海外へ輸出、世界に広がるエナジックグループのネットワークで販売されています。ウコンは沖縄の247もの農家と契約しており、ウコンはすべて無農薬。「沖縄でウコンを使った事業は数多くありますが、これだけの農家と契約している企業は他にありません。またオイルを活用しているのも当社だけです」と津波氏は自負します。 より多く良質のオイル抽出のための追求を重ねてきた津波氏。タイマーを付けるなど独自のカスタマイズは、当社にとっても大変参考になりました。今後も自然の宝庫、やんばる産を代表する天然素材を使った商品の開発や新たな事業展開など大いに期待できそうです。