【導入事例】大一食品工業株式会社

導入事例

化粧品、医薬品などの企業、
研究機関に導入。

大一食品工業株式会社

「香りを食べる」を追求、
次のヒット商品をめざす。

様々なヒット商品、ロングセラー商品を生み出してきた、福岡県八女市の食品メーカー、大一食品工業。
目下、「香りを食べる」をコンセプトに新商品開発や新事業の基盤づくりにチャレンジしています。

元の香りを戻してあげたい。

「うまいものは、いい香りがする。香りを食べる、それをコンセプトにしている」。松崎社長はそうおっしゃいます。大一食品工業株式会社は、水煮たけのこ等の加工食品メーカーです。同社を代表する『むかし竹の子』は、地元福岡県八女市のたけのこと無添加の天然地下水を使った商品で、全国展開のラーメン店、福岡の日本料理店などでも使われています。おいしいという感覚は味覚だけなく、料理や器の色からの視覚、硬い、柔らかいといった触覚、食べる時の音などの聴覚から生まれますが、松崎社長はとりわけ嗅覚、つまり香りが大切だと考えています。
八女の竹の子を使った『むかし竹の子プレミアム』。

20年後に運命的な出会い。

昔テレビで観たフレグランスオイルの抽出がきっかけでした。抽出で使われていた銅製のポッドが欲しいと思ったのがはじまり。自社開発の食品に使いたい、そう思い続けていました。そして、その約20年後に出会ったのが、弊社の<アロマ減圧水蒸気蒸留装置>でした。装置を見学して、まず感じたのはコゲ臭がないこと。また、鉄や銅だと錆びてしまいますが、弊社装置はステンレス製なのでその心配はありません。原料の香りをそのまま引き出すことが可能になるのです。食品加工でも蒸気を使うので、蒸留のメカニズムもすぐに理解できたとのことで、最高の香りを抽出できると思い、装置を導入しました。
装置は工場内の空きスペースに。場所を取らない。

「香りを食べる」が可能になった。

導入すると、ハーブのレモングラスのオイル抽出、オレンジの濃縮、竹などさまざまなテストを行ったとのこと。面白かったのは和梨のアロマウォーター抽出。もともと香りが弱いという特徴があり、加工すると損なわれてしまいます。そこで装置でアロマウォーターを抽出して、調味料などと混ぜ合わせ、香りを戻してあげることを思いつきました。まさに松崎社長が掲げる、<香りを食べる>の実現です。
原料(写真はレモングラス)を蒸発釜に入れて蒸留する。

壊れない、ケガしない、
メンテナンスしやすい。

装置の使い勝手について伺うとこうおっしゃいました。「壊れない、ケガをしない、掃除が楽というのは機械にとって大事なこと。その点でも満足しています」。<アロマ減圧水蒸気蒸留装置>をフルに活かした商品が徐々に世に出るのは、2017年からの予定だそうです。松崎社長は商品開発にはとても熱心。香りの追求のためにアロマテレピー検定資格を取得したほどです。今後はアロマセラピストの取得もめざしたいとのこと。また、アイデアマンでもあります。商品のネーミングやパッケージデザインも考えますし、開発だけでなく、販路といった出口まできちんと考えて商品化をスタートさせます。将来は香りを活かした新事業へのチャレンジも考えており、さらに弊社のアロマ抽出装置が貢献できることが予想され、とても楽しみです。

使用後の洗浄も簡単、水洗いしても錆びない。