導入事例

"和歌山県の企業、中野BC株式会社様が開発したアロマブランドは、高い価値を持ったアロマです。
どのような価値なのか、それは、いかに生み出されたのか、誕生までの道のりをご紹介します。

和歌山のかんきつから誕生、100%天然アロマ。


パッケージなど商品化には10人の女性社員が携わった

 2015年4月、フルーツ王国と呼ばれる和歌山県から、アロマオイル・ブランド『FRAGRANT KISHU waka(和香)』(以下、waka)が誕生しました。

 みかん出荷額日本一など、かんきつ類の産地として有名な和歌山らしく、みかん、甘夏、三宝柑(さんぽうかん)、ゆず、レモンと5つの香りが揃いました。2016年1月には、仏手柑(ぶっしゅかん)が加わり、現在のラインナップは6種類。

 いずれもかんきつ類特有のさわやかで甘い香りは共通ですが、それぞれ個性的な香りを持っているのが特徴です。発売以来、お客さまにも大変好評とのこと。

 しかし、最も注目したいのは『waka』が100%国産原料を使用し、100%天然成分である、そして安心して使えるという、希少性・高品質・安全性という価値を生み出したことです。

開発のきっかけは、お客さまの声。


日本庭園まで擁する広大な敷地の中野BC様の正門。

建物の壁には、梅果汁シェア日本一の文字

 『waka』を開発したのは、和歌山県海南市にある、中野BC株式会社様(以下、中野BC)です。日本酒、焼酎、梅酒などの酒類から、健康食品、加工品など幅広い事業を展開されている大手酒造企業です。

 開発のきっかけになったのは、お客さまからの声でした。同社の商品、『カクテル梅酒』を飲んだお客さまから「香りがよい、アロマみたいに癒される」という声が多く寄せられたそうです。そのアロマという言葉から、それならば作ってみようということになりました。

和歌山の企業、機関、専門家が協力。


アロマ開発のリーダーを務める我藤さん

 開発プロジェクトを率いたのが、中野BCの開発部門である、食品科学研究所所長の我藤伸樹さん。それまでアロマになじみのなかった我藤さんらスタッフは、アロマショップを回ったり、アロマインストラクターにヒアリングを行ったりと情報収集から始めました。

 その中で、日本国内市場のアロマの95%が海外産で、中にはケミカルを配合したものも少なくないということを知りました。そこで、我藤さんは和歌山産のかんきつを原料として、安心して使える<和のアロマオイル>を作ろうと開発に取り組みはじめました。

 開発には和歌山の企業や機関、専門家にも協力を仰ぎました。独自製法でストレートジュースを製造している伊藤農園、アロマインストラクター、和歌山県工業技術センターとコンソーシアムを組んでプロジェクトはスタートしたのです。

品質の高い原料に恵まれる。


果汁を丁寧に絞る伊藤農園の独自製法

採油しやすいよう果皮をペースト状に

 原料となるかんきつの果皮を提供してくださった伊藤農園の製法は、中身だけを搾るという方法です。皮を傷めないため、精油成分が多く含まれたままという、アロマオイル抽出の点から見ると、とても大きなメリットがありました。

 原料の品質が高いということも高品質なアロマには欠かせません。中野BCは、11種類のかんきつの果皮を使ってオイルの抽出試験を行いました。『waka』にとって、抽出法も大きなポイントになりました。

水蒸気蒸留で、光毒性を解消。


操作も簡単だが、使用後の洗浄も簡単、消耗品もほとんどないのでメンテが楽

水蒸気蒸留で採油されたアロマオイル

 抽出法は、はじめから<水蒸気蒸留法>を採用。実はかんきつ類の精油は圧搾法が一般的でした。しかし、圧搾法によるアロマオイルは、肌につけた状態で光にあたると、肌トラブルを起こす光毒性を持ってしまいます。

 <水蒸気蒸留法>ならば、その問題を解決します。光毒性の心配がない、安心して使えるアロマが実現するのです。抽出装置は、当社の<アロマ減圧水蒸気蒸留装置>が採用されました。

 「装置はインターネットで検索しました。導入の決め手になったのはコンパクトなサイズと減圧、常圧両方ができる点が大きかった。当時(2012年頃)は、そういう装置は他にありませんでした」と我藤さん。実際に使ってみると、操作やメンテナンスがやりやすいと語ります。

地域の農産物と知恵と技術が開発成功を実現。


AEAJの認定書

長久庵のアロマ売り場、入り口すぐにきれいにディスプレイ

 2年の開発期間と200回以上におよぶ抽出テストを経て、『waka』は誕生しました。和歌山県のかんきつを使った100%国産で、ケミカルを使っていない、かつ光毒性のない100%天然のアロマオイルです。AEAJ(公共社団法人日本アロマ環境協会)の表示基準適合精油の認定も取得しています。

 地域の企業や専門家たちがひとつになって、地元の農産物を使って、高品質な商品開発を成功させたこのケースは、地域活性のヒントにもなるのではないでしょうか。

 現在、『waka』は、中野BCの通販サイト<長久庵オンライン>、同社のアンテナショップ<長久庵>で購入することができます。今後はB to Cだけでなく、B to Bへも展開、また将来は新たな商品開発、海外展開も実現したいと次の目標へ向かっている最中です。


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