導入事例
化粧品、医薬品などの企業、
研究機関に導入。
一般社団法人
ジャパンコスメティックセンター
高級スキンケアの商品化に
大きく貢献。
ジャパン・コスメティック・センターによる支援で生まれた高級スキンケアブランド。地元の資源活用の好事例として注目されました。その商品化に弊社のアロマ抽出装置も大きく貢献しました。
産官学が連携、地域の経済、
産業の発展を目指す。
コスメティックをテーマに、産学官が手をむすび、地域のビジネスや経済の発展をめざす。そんな取り組みが佐賀県唐津市を拠点に行われています。推進を担うのが一般社団法人ジャパン・コスメティック・センター(JCC)です。設立されたのは2013年11月、化粧品をはじめとする様々な業種の企業、九州各地の大学、佐賀県の自治体、商工会議所など188(2016年11月現在)の会員が参加しています。主な事業活動は、海外展開のサポート、地位資源の活用、コスメティック分野の研究、ビジネス支援などで、弊社、本村製作所も設立当社から会員企業として参加しています。しかし、最も注目したいのは『waka』が100%国産原料を使用し、100%天然成分である、そして安心して使えるという、希少性・高品質・安全性という価値を生み出したことです。
自然に近い香りが出せる減圧蒸留。
唐津市は海、山が近く、自然が豊かな地域です。特産品の中でよく知られているのがハウスみかん。生産量は日本一です。JCCでは、こうした地元の農産物をコスメティックに活かすための研究が行われています。その中で出てきたのがアロマの活用でした。それがきっかけとなって弊社の<アロマ減圧水蒸気蒸留装置>を導入していただきました。自然に近い香りが出せるのは減圧蒸留が一番ということが選ばれた理由です。導入後、さまざまな農産物のアロマオイル、アロマウォーター抽出が行われています。みかんをはじめ、イチゴ、びわ、ホーリーバジルなど主に果物、ハーブがテストされました。テスト抽出されたサンプルなどはJCCの会員企業に渡され、商品化が検討されます。
放棄地、遊休地から生まれたネロリ。
2016年秋、ある高級スキンケアが誕生しました。香り成分として使われているのは、唐津市など地元産の温州ミカンの花から採れたネロリ(みかんの花から採れるアロマオイル)。この商品はデパートなど全国で販売され好調な売れ行きを見せているそうです。また、みかんの花は耕作放棄地、遊休地のものを活用したということで地域資源の活用の好事例としてメディアにも取り上げられました。このネロリ抽出には、弊社の<アロマ減圧水蒸気蒸留装置>が貢献しています。担当者に伺うと、常圧、減圧、原料をカゴに入れる、原料を煮出しする、カゴに入れて水張りするなど、様々な抽出方法でテストができるのが良いとのことでした。
地元のレモンやオリーブを
使った化粧品も誕生。
この他にも、JCC支援のもと、唐津産レモンや九州産オリーブを使った化粧品も商品化されており、開発中のものも2017年以降続々と商品化される予定です。唐津の農業も放棄地、後継者不足など色々な課題を抱えており、その打開に取り組んでいます。JCCが担う役割や期待は大きく、徐々に成果も増えてきており、弊社も会員企業として、さらにお役に立っていきたいと思っています。