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【健康医学士・ 清家 奈緒コラム】サウナ―にこそすすめたい!アロマセラピーの活用法。
MOTOMURA AROMA TOPICS
健康医学士 / 清家 奈緒の 「THE NEED FOR AROMA」
2024年4月4日
サウナ―にこそすすめたい! アロマセラピーの活用法。
今年は2月に夏日のような日もあり、春が早くやってくるのかと思っていたら、3月には雪が降って季節が逆戻りし桜の開花も後ろ倒しになりましたね。みなさま体調は崩されていませんでしょうか?体調を崩すまでなくてもなんとなく身体がだるい感じを受けている方は多くいらっしゃるのではないかとお察しします。
私たちの体は常に体温を一定に保つために、寒い時には血管を収縮させて熱の放出を防いだり、代謝を上げるために心臓の拍動を促進するなど、自律神経が交感神経を上げることによって無意識のうちに調整されています。その為、季節が春に切り替わる「三寒四温」の時期はどうしても体のだるさを感じやすくなってしまいます。特に今年は寒暖差が激しいので、例年より注意が必要です。このだるさの原因は自律神経にあります。わかりやすくいうと自律神経が疲れてしまっている状態です。だるさを感じながら特に対処することなくそのまま放置しておくと、自律神経が疲弊し体の調節が上手く働かない状態になってしまい、だるさ→不眠→起き上がれない→うつのように徐々に状態が悪化します。このように体のだるさや不眠は最初の自律神経からのお知らせです。積極的に自律神経を休める(副交感神経を優位にする)ことをお勧めします。
ここ数年話題になっているサウナですが、サウナでアロマセラピーを活用することもおすすめです。サウナで言われる「ととのう」感覚は、交感神経と副交感神経に作用することで起こっています。熱いサウナと冷たい水風呂で交感神経を上げ、外気浴で副交感神経を上げる。この間に脳内物質のβエンドルフィンやオキシトシン、セロト体がリラックスするため「ととのう」という感覚を味わっています。また、最近は「ロウリュ」にアロマ蒸留水を使用しているサウナもあり、アロマの作用を活用してさらに身体のリラックスとホルモンの分泌を促しているところも増えてきました。すべてのサウナ施設に導入されているわけではありませんが、サウナに入る前や外気浴の際にアロマの香りを嗅ぐようにすると、それだけでも身体のリラックスとホルモン分泌を更に促してくれるのではないかと思います。サウナは高齢者や持病がある方にはおすすめできませんが、健康な方で日頃身体のだるさやストレスを感じている方には、自律神経を整える有効な活用方法かもしれません。
アロマセラピーの香りの中で副交感神経を優位にすることが得意なものに、ラベンダー、マジョラム、オレンジ・スイート、カモミール・ローマン、クラリセージ、ジャスミン、イランイラン、ベンゾイン、ヒノキ、ヒバなどがあります。これらの精油は香りを嗅ぐだけで瞬時に自律神経を副交感神経優位にしてくれます。サウナが苦手な方でも一日の終わりにご自宅でのバスタイムや睡眠時に使用するのも良いです。また、身体への有効な活用方法としておすすめなのは、お仕事の合間の日中にも香りを嗅ぐようにすることです。ティッシュやハンカチに1~2滴の精油を垂らしそれを鼻の近くで香るだけで十分です。自律神経がある本能を司る大脳辺縁系に直結している嗅覚の仕組みによって、瞬時に体が反応します。大脳辺縁系は無意識の領域なので、意識的には何もわからないかもしれませんが、確実に体は反応を起こしています。
また、自律神経のバランスを整えるために必要なものが幸せホルモンと言われる「セロトニン」です。セロトニンは必須アミノ酸であるトリプトファンを材料として作られますが、朝日を浴びる、リズム運動をするなどで積極的に作ることが出来ます。セロトニンの分泌によって、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが取りやすくなるのです。アロマセラピーでは、香りを嗅ぐだけでセロトニンの分泌を助けると言われるものがあります。それが、ラベンダー、マジョラム、ネロリ、カモミール・ローマンなどです。朝起きたらカーテンを開け、部屋にアロマを香らせながら太陽の光を浴びるとセロトニンをしっかり分泌させることが出来ます。
新年度がスタートし、新しい環境や人間関係でストレスを感じやすい季節にも入ります。さらには寒暖差に対応するために、私たちの身体はとても疲れやすい状態です。温かい日が増え、桜も開花し過ごしやすい日が増えるこの季節。自律神経を整えることを意識し、いつも以上に自分自身の身体に目を向けて、積極的に日光を浴びる、天然の香りを嗅ぐなど心身ともにリラックス出来る時間を確保していきましょう。
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