MOTOMURA AROMA TOPICS
健康医学士 / 清家 奈緒の 「THE NEED FOR AROMA」
2024年2月29日
アロマで腸活!これこそが花粉症対策のカギ。
今年も花粉症の方には嫌な季節がまもなくやってきますね。今年は花粉の飛び始めが早くすでに症状が出始めている方もいらっしゃるようです。「花粉症対策にアロマが良い」という話は、皆さんすでにメディア等で見聞きするようになって久しいのではないでしょうか?
花粉症症状に一番多いくしゃみや鼻水、鼻づまり等には、ユーカリの精油が有効です。私は花粉症ではないので実体験ではないのですが、これまでにお会いした多くの花粉症の方々にユーカリ精油をマスクの内側にスプレー噴霧してもらったところ、噴霧した時とそうでない時の差は歴然というお声をたくさんいただいています。今年もすでに花粉症症状が出ている方、ぜひ試してみてください。詳しくお伝えすると、ユーカリの精油にはいくつか種類があります。花粉症の症状におすすめなのは『ユーカリ・グロブルス』です。ユーカリ・グロブルスには1.8シネオールという成分が多く含まれており、この1.8シネオールの作用で鼻水、鼻づまりを緩和してくれるのです。アロマ精油の専門店に行けば、ユーカリ・グロブルス精油はあると思いますのでお試しください。
また、昨年のコラムでご紹介した「邪払(じゃばら)」。こちらも花粉症の症状を抑えるとして近年話題になっています。今年はUHA味覚糖「邪払のど飴」がCMでも紹介されています。ナリルチンという成分が鼻水や目のグズグズする症状を抑えてくれるという臨床結果も出ていますので、まだ「邪払(じゃばら)」を試していない方はぜひお試しください!
そして、花粉症の方にぜひお勧めしたいのが『腸活』です。昔に比べて花粉の飛散量が増えた!?と言われることもありますが、同じ町に住んでいても花粉症になる人とならない人がいるのは何故か?一昔前には花粉症の人は今みたいに多くなかったですよね。なぜこのような違いがあるのかを考えてみたことがありますか?花粉症はアレルギー症状です。つまり、アレルギー症状が出るということは免疫力が落ちているということになります。近年、免疫力についてはメディアでもよく言われるようになりました。この免疫力に大きな影響を与えているのが腸内環境です。
腸内環境の研究は今現在も更に深まっていますが、特に腸内細菌についての研究が進み、人によって持っている腸内細菌が違うということが明らかになっています。その種類は500種類以上、100兆個以上の細菌が私たちの腸に棲みついているそうです。私たちの体は37兆個の細胞で出来ていますが、それをはるかに上回る菌が腸内にいるというのですから驚きです。多種多様な良い腸内細菌を多く持っている人は免疫力が高く、しかも精神的にも快活な人が多い。逆にあまりよくない腸内細菌を持っている、または細菌の数が少ない人は免疫力が低く、精神的にも落ち込みやすい。ということが明らかになってきています。
『腸活』をする上で一番に気に掛けるのはやはり、プロバイオティクスと言われる乳酸菌や酪酸菌などとプレバイオティクスと言われる食物繊維かと思います。腸内細菌は防腐剤や添加物にとても弱いので出来るだけこれらは減らしていきたいところです。そして、それらと同時にアロマセラピーを取り入れてみてはいかがでしょうか?
消化器官である腸は副交感神経が優位な時に働きが良くなるので、常にストレスがかかった交感神経優位な状態では腸の働きが悪くなり、どんなに良い菌や食物繊維を意識して摂取していても腸活の効果は半減します。そこで、アロマの精油が持つ薬理作用と精神的作用を上手に取り入れることにより、腸の働きを更に良くしていくことで、腸内環境をより良く整えていくことができるのです。消化を促進する作用があるペパーミントやオレンジ・スイート、マンダリン、レモングラスやジンジャーなどと同時にリラックス作用(副交感神経を優位にする作用)があるラベンダーやベンゾイン、ローマン・カモミールなどを一緒に取り入れていくことをお勧めします。
使い方は、植物オイルに精油を混ぜてお腹周りに塗り、お腹を「の」の字にマッサージしてあげるのがおすすめですが、トリートメントオイルが無い方は香りを嗅ぐだけでもOKです。香りを嗅ぐだけで十分に副交感神経は優位になりますので、腸の働きは良くなりますよ。
花粉症の症状が出てしまっている時には、対症療法としてユーカリ精油やじゃばら精油などを上手に活用し不快な状態を抑えることが出来ますし、花粉症から卒業したい!と思うのであれば、免疫力の向上という視点から腸内環境を整えること。そのためには自律神経のバランスも非常に重要になってくるので、リラックスのためにアロマセラピーを活用する。 (注:アロマ精油は必ず天然100%の物を使用してくださいね。)
「今年もまたこの嫌な季節がやってきた。」という状態からは抜け出して、花粉に負けない体づくりをしていきましょう!