【健康医学士・清家奈緒コラム】花粉症の救世主!?『じゃばら』を知っていますか?

花粉症

MOTOMURA AROMA TOPICS

健康医学士 / 清家 奈緒の 「THE NEED FOR AROMA」

健康医学士 清家奈緒

2023年3月24日

花粉症の救世主!? 『じゃばら』を知っていますか?

今年は花粉の飛散量が過去10年の中でも最大と言われていますが、花粉症の皆さま症状はいかがでしょうか?私自身は花粉症ではないので、苦しみを体感することは出来ないのですが、それぞれに色々な症状が出ていて辛そうですよね。そんな皆様の救世主が今回ご紹介する『じゃばら』です。

『じゃばら』という植物名を聞いたことがありますか?

和歌山県北山村に一本だけ自生していたと言われる柚子やカボスの仲間の柑橘系果実です。このじゃばらの成分が花粉症に良いということが、3年ほど前から話題になり、現在は国内数カ所で栽培が行われています。今回、本村アロマ蒸留所で蒸留した『じゃばら精油』は、蒸留所がある橘香園で収穫されたものです。まだまだ、国内での栽培ヶ所も少ない希少な柑橘系植物です。

ジャバラ

じゃばら精油の香りは柑橘系の香りですが、カボスに似た酸味・苦み・えぐみを感じる香りです。じゃばらに含まれるフラボノイドの一成分であるナリルチンという成分が鼻みず、くしゃみ、涙目等の症状を抑えると言われています。

今回、花粉症の症状がある数名の方にモニターとして、じゃばら精油を使用していただきました。その結果、約9割の人たちが症状が改善したと変化を感じていました。いくつかの事例をご紹介すると、

Aさん・・・マスクの内側にじゃばら精油のアロマスプレーを吹きかけておくと鼻のグズグズの症状がおさまった。

Bさん・・・就寝時に鼻が詰まり、夜中に何度も目が覚めていたが、スプレーを室内に噴霧して枕元にもじゃばら精油を香らせて眠ると朝まで起きることがなかった。

Cさん・・・鼻と目がムズムズしていたが、スプレーを室内に噴霧したりマスクに吹きかけておくとムズムズが解消した。

など、明らかな変化を感じていました。国内の大学での研究機関では、現在も臨床研究が進んでいるようですが、花粉症の嫌な症状を改善するという事実はありそうです。

杉花粉

花粉症などのアレルギー症状は、免疫が過剰に反応し、ヒスタミンなどが放出されることによりくしゃみや鼻みず、涙目などを引き起こします。じゃばらに含まれるナリルチンという成分がこのヒスタミンなどを抑制するため、不快な症状を抑えることがわかっています。このナリルチン、他の柑橘類にも含まれますが、中でもじゃばらに一番多く含まれています。柑橘類の精油は、基本的に果皮から抽出しますが、ナリルチンは果汁や果肉より果皮に多く含まれることがわかっているため、果皮から抽出するじゃばら精油にはナリルチンの含有量が多くアレルギーに有用だと推測されます。

現代病のように言われる花粉症ですが、花粉症もアレルギーです。アレルギーについて考えると、何かしらの原因で免疫のバランスが崩れ(免疫力の低下)、花粉症になっているということです。免疫力の低下は、食事・ストレス・腸内環境など原因は一概には言えませんが、じゃばらに含まれるナリルチンが免疫細胞のバランスを整えるため、症状の緩和に繋がっていることは研究結果としてすでに分かっています。

ジャバラアロマオイル

柑橘類に含まれるビタミンCは免疫力を高めることで有名です。柑橘系の精油に含まれるモノテルペン炭化水素類も免疫力のアップに作用します。これは私の見解ですが、じゃばら精油は、ビタミンCの作用やモノテルペン炭化水素類の作用にナリルチンの作用がプラスされていると考えると、花粉症をはじめとする様々なアレルギー症状に有効なのではないかと思います。今後、臨床研究結果が出てくることが期待されるじゃばら。早速試してみる価値ありです!! 

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