MOTOMURA AROMA TOPICS
本村アロマの事業活動を随時更新。
2024.5 .1
アロマで地域ブランディング!
![アロマ蒸留視察](https://motomura-aroma.com/mawp/wp-content/uploads/2024/05/IMG_4440.jpg)
![アロマ蒸留見学](https://motomura-aroma.com/mawp/wp-content/uploads/2024/05/IMG_4438.jpg)
![シークヮーサーアロマ蒸留](https://motomura-aroma.com/mawp/wp-content/uploads/2024/05/IMG_4439.jpg)
今年は2月に夏日のような日もあり、春が早くやってくるのかと思っていたら、3月には雪が降って季節が逆戻りし桜の開花も後ろ倒しになりましたね。みなさま体調は崩されていませんでしょうか?体調を崩すまでなくてもなんとなく身体がだるい感じを受けている方は多くいらっしゃるのではないかとお察しします。
私たちの体は常に体温を一定に保つために、寒い時には血管を収縮させて熱の放出を防いだり、代謝を上げるために心臓の拍動を促進するなど、自律神経が交感神経を上げることによって無意識のうちに調整されています。その為、季節が春に切り替わる「三寒四温」の時期はどうしても体のだるさを感じやすくなってしまいます。特に今年は寒暖差が激しいので、例年より注意が必要です。このだるさの原因は自律神経にあります。わかりやすくいうと自律神経が疲れてしまっている状態です。だるさを感じながら特に対処することなくそのまま放置しておくと、自律神経が疲弊し体の調節が上手く働かない状態になってしまい、だるさ→不眠→起き上がれない→うつのように徐々に状態が悪化します。このように体のだるさや不眠は最初の自律神経からのお知らせです。積極的に自律神経を休める(副交感神経を優位にする)ことをお勧めします。
ここ数年話題になっているサウナですが、サウナでアロマセラピーを活用することもおすすめです。サウナで言われる「ととのう」感覚は、交感神経と副交感神経に作用することで起こっています。熱いサウナと冷たい水風呂で交感神経を上げ、外気浴で副交感神経を上げる。この間に脳内物質のβエンドルフィンやオキシトシン、セロト体がリラックスするため「ととのう」という感覚を味わっています。また、最近は「ロウリュ」にアロマ蒸留水を使用しているサウナもあり、アロマの作用を活用してさらに身体のリラックスとホルモンの分泌を促しているところも増えてきました。すべてのサウナ施設に導入されているわけではありませんが、サウナに入る前や外気浴の際にアロマの香りを嗅ぐようにすると、それだけでも身体のリラックスとホルモン分泌を更に促してくれるのではないかと思います。サウナは高齢者や持病がある方にはおすすめできませんが、健康な方で日頃身体のだるさやストレスを感じている方には、自律神経を整える有効な活用方法かもしれません。
アロマセラピーの香りの中で副交感神経を優位にすることが得意なものに、ラベンダー、マジョラム、オレンジ・スイート、カモミール・ローマン、クラリセージ、ジャスミン、イランイラン、ベンゾイン、ヒノキ、ヒバなどがあります。これらの精油は香りを嗅ぐだけで瞬時に自律神経を副交感神経優位にしてくれます。サウナが苦手な方でも一日の終わりにご自宅でのバスタイムや睡眠時に使用するのも良いです。また、身体への有効な活用方法としておすすめなのは、お仕事の合間の日中にも香りを嗅ぐようにすることです。ティッシュやハンカチに1~2滴の精油を垂らしそれを鼻の近くで香るだけで十分です。自律神経がある本能を司る大脳辺縁系に直結している嗅覚の仕組みによって、瞬時に体が反応します。大脳辺縁系は無意識の領域なので、意識的には何もわからないかもしれませんが、確実に体は反応を起こしています。
また、自律神経のバランスを整えるために必要なものが幸せホルモンと言われる「セロトニン」です。セロトニンは必須アミノ酸であるトリプトファンを材料として作られますが、朝日を浴びる、リズム運動をするなどで積極的に作ることが出来ます。セロトニンの分泌によって、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが取りやすくなるのです。アロマセラピーでは、香りを嗅ぐだけでセロトニンの分泌を助けると言われるものがあります。それが、ラベンダー、マジョラム、ネロリ、カモミール・ローマンなどです。朝起きたらカーテンを開け、部屋にアロマを香らせながら太陽の光を浴びるとセロトニンをしっかり分泌させることが出来ます。
新年度がスタートし、新しい環境や人間関係でストレスを感じやすい季節にも入ります。さらには寒暖差に対応するために、私たちの身体はとても疲れやすい状態です。温かい日が増え、桜も開花し過ごしやすい日が増えるこの季節。自律神経を整えることを意識し、いつも以上に自分自身の身体に目を向けて、積極的に日光を浴びる、天然の香りを嗅ぐなど心身ともにリラックス出来る時間を確保していきましょう。
サウナ「ロウリュ」にオススメ!本村アロマ蒸留水はコチラ
香りの世界に携わっている方にはおなじみのレモングラス。また、生命力が強く防虫作用もあるため、庭先に植えている方も多いのではないでしょうか?和名では檸檬茅とも言われるように、見た目は茅と同じですが、触ると甘い爽やかな香りがするのが特徴です。そのように、生の状態でもとても良い香りがするため、ハーブティーやアジアの料理(トムヤムクン)の香りづけとしても有名です。
本村アロマ蒸留所で過日行われたレモングラスの試験蒸留で採取された蒸留水を、今回少し分けていただきました。レモングラスは精油で使用することはスタンダードですが、蒸留水で使用する機会はあまりないのでとても興味深く使わせていただきました。減圧蒸留で採取された蒸留水の香りは、とても柔らかく生原料を思わせる若干の草の香り。レモングラス精油の香りに比べるとだいぶ優しい香りなので、レモングラス精油の香りが苦手な方にはお勧めです。(私自身、レモングラス精油の香りは若干苦手なので蒸留水の方が使いやすいと感じました。)
実際に使ってみて思ったことですが、レモングラスの蒸留水は汎用性が凄い!消化器系の作用、防虫作用、抗菌作用、鎮痛作用、乳酸除去作用、リラックス作用、皮脂のバランスを整える収斂作用など多くの作用があるレモングラス。精油と違い、蒸留水はそのまま使用することが出来るためボディスプレーとして使用すれば、肩こり、筋肉痛、リラックス、スキンケア、消化促進、虫よけスプレーと万能なスプレーになります。また、ルームスプレーや掃除・洗濯に使用すれば、消臭・防カビにも有効です。
レモングラス精油は虫が嫌うシトラールという成分を多く含んでいるため、虫よけスプレーを精油で作る場合によく使用されますが、この成分には皮膚刺激があるため肌が弱い方は注意が必要です。しかしながら、蒸留水であればそのまま使用しても皮膚刺激も強くないので、敏感肌の方は使いやすいのではないでしょうか?(個人差がありますので、実際に使用する場合には必ずテストをお勧めします。)
また、レモングラスは南の国の植物なので、暑い時に役立つ作用を多く持っています。食欲がない時には食欲を出すようにしてくれますし、暑さで体力が消耗しているときには体力を強壮してくれる作用があります。これまでのアロマカウンセリングをしてきた経験から、精神的に疲れ体力も消耗しているような状態のときにレモングラスの香りを好む傾向がとても多いと感じています。副交感神経を優位にするリラックス作用もあるレモングラスなので、精神的にも体力的にも疲れてしまっている方にはぴったりなようです。特に、ストレスから胃や腸の不調を引き起こしている方は、ハーブティーや精油・蒸留水、どのような形でも良いので、是非使ってみて欲しい植物の一つです。
そしてもう一つ、レモングラスの嬉しいポイントは、生命力が強く繁殖能力が高いため、原料を安定的に収穫できることから、ハーブティーや精油・蒸留水など、どれも手に取りやすい価格帯の物が多いという点です。生の葉をハーブティーとして飲用することも出来るため、庭先やベランダで育ててみるのも良いですね。寒い季節に抗菌作用も相まって、免疫力のアップも期待できると思います。これからの季節、レモングラスの力を上手く活用できると良いですね。
アロマ蒸留試験はこちらから。
最近、話題のクラフトジンですが、クラフトジンに欠かせないのがジュニパーベリーです。1600年代に作られたといわれるジン。当時は、ジンが利尿作用や解熱、痛風に効くとして薬局で売られていたそうです。ジュニパーベリーの作用は古くから知られており、紀元1世紀に編纂されたという現在の医薬品の大元といわれるディオスコリデスの「薬物誌」にもその効果は記されています。まさに酒は百薬の長。古くから、薬として利用されていたジュニパーベリーを使ったジンは飲むだけでも身体に良さそうですね。
今回は、そのジュニパーベリーの蒸留水を上手に活用する方法をご紹介したいと思います。精油としても有名な「ジュニパー」はうっ滞除去作用が優れているため、浮腫みの解消や老廃物を流したい時には欠かせない精油の一つです。ヒノキ科であるジュニパーは、モノテルペン炭化水素類のαピネン成分が多く、森林浴効果が期待されることで有名です。これらの成分を少なからず含んでいる蒸留水をボディスプレーとして疲れた脚に吹きかければ、浮腫みの解消に繋がりますし、ルームスプレーとして利用すれば、森林浴のようなリラックスできる空間を作ることが出来る上、殺菌・消毒作用もあるので空間の除菌にも有効です。蒸留水は精油をブレンドしなくても十分にその成分の作用を得ることが出来るので、使い勝手がとても良いのが嬉しい点です。
お肌に対する効果としては、殺菌・消毒作用、収斂作用があるので、脂性肌でにきびなどに困っている方にも良いと思います。最近は、パソコンやスマホを使う時間が多く脳内疲労や眼精疲労を起こしている方が多く、ヘッドトリートメントが人気になっていますが、その際に使用するヘッド用のスプレーとしてもお勧めです。頭皮の脂を抑制しながら、凝り固まった頭皮や首をほぐすのにも効果的です。首の凝り、頭皮の凝りは認知症の要因になり得ると言われています。首、頭皮を柔らかくし常に血流を良くしておくことが認知症の予防に繋がります。認知症もある日突然なるのではなく、長年脳内に原因物質を蓄積させてきた結果です。発症するまでに25年かかると言われる認知症です。40代からはマスト、30代のうちから気を付けて、肩こり・首凝り・頭皮の凝りをそのままにしないことが大切です。
ジュニパー精油をアロマトリートメントで使用する際には、植物オイルに精油を混ぜて使用しますが、ジュニパーをブレンドしたオイルでトリートメントをすると一発で違いがわかります。(私的経験談です。)それぐらい、流す力が強いジュニパーは浮腫みや凝り、またダイエットなどにもとても有効です。個人差はあると思いますが、これらの解消に繋げたい人にとってはとても魅力的なジュニパーです。
精神面への作用は、ノルアドレナリンを出しやる気にさせる作用があります。森林浴の作用でリラックスしつつ、やる気も出させてくれるこの香りは、これからスポーツの試合に臨む前や、大事なプレゼンの前などに嗅ぐと良いかもしれません。
注意事項として、流す力が非常に強いジュニパーは、腎臓に疾患がある方は禁忌となっています。老廃物が一気に流れ尿量も増える為、腎臓への負担が重くなります。腎臓疾患がある方への使用はお控えください。また、妊娠中の使用もおすすめできません。
薬効成分が大いに期待できるクラフトジン、これからは健康酒としてブームが起きるかも。