ヒノキくずアロマ蒸留試験

MOTOMURA AROMA TOPICS

本村アロマの事業活動を随時更新。

2023年3月24日

ヒノキくずアロマ蒸留試験。

今回ヒノキの鉋(カンナ)くずからのアロマ蒸留試験を行いました。ヒノキの様な樹木も産地や季節、新材や乾燥材などで、アロマオイルの採油率も香りも様々です。今回は鉋(カンナ)くずとの事もあり、建材等に使用される乾燥材が原料となります。アロマオイルは基本原料が乾燥してもアロマオイルの量が減るなどは、これまでの試験では感じたことはありません。ただ、木くずやチップと違い、今回は鉋(カンナ)くずということもあり、また原料が約2kg強と非常に少ないのもあり、アロマオイルが抽出される可能性は低いと思ってました。

ヒノキ 

アロマオイルは蒸留開始と共にガラス管へ流れ出て来るのですが、今回はそれが確認出来なかったので多少諦めムードでしたが、蒸留開始20分後辺りから徐々にアロマオイルがガラス管内に流れてきて、蒸留終了時には通常と変わらない量のアロマオイルが抽出されました。ヒノキや樹木は柑橘などに比べると、多少抽出されるまで時間はかかりますが、今回の様なケースも珍しいと思います。香りはこれまでの香りとも違い、ツーンとしたものがなく、非常にナイーブで優しい香りでした。アロマ蒸留は本当に奥が深いです。

ヒノキアロマオイル

蒸留の動画はこちらからご覧下さい。

アロマ蒸留試験のご依頼はこちらからお問い合わせ下さい。

花粉症の救世主!?『じゃばら』を知っていますか?

MOTOMURA AROMA TOPICS

健康医学士 / 清家 奈緒の 「THE NEED FOR AROMA」

健康医学士 清家奈緒

2023年3月24日

花粉症の救世主!? 『じゃばら』を知っていますか?

今年は花粉の飛散量が過去10年の中でも最大と言われていますが、花粉症の皆さま症状はいかがでしょうか?私自身は花粉症ではないので、苦しみを体感することは出来ないのですが、それぞれに色々な症状が出ていて辛そうですよね。そんな皆様の救世主が今回ご紹介する『じゃばら』です。

『じゃばら』という植物名を聞いたことがありますか?

和歌山県北山村に一本だけ自生していたと言われる柚子やカボスの仲間の柑橘系果実です。このじゃばらの成分が花粉症に良いということが、3年ほど前から話題になり、現在は国内数カ所で栽培が行われています。今回、本村アロマ蒸留所で蒸留した『じゃばら精油』は、蒸留所がある橘香園で収穫されたものです。まだまだ、国内での栽培ヶ所も少ない希少な柑橘系植物です。

ジャバラ

じゃばら精油の香りは柑橘系の香りですが、カボスに似た酸味・苦み・えぐみを感じる香りです。じゃばらに含まれるフラボノイドの一成分であるナリルチンという成分が鼻みず、くしゃみ、涙目等の症状を抑えると言われています。

今回、花粉症の症状がある数名の方にモニターとして、じゃばら精油を使用していただきました。その結果、約9割の人たちが症状が改善したと変化を感じていました。いくつかの事例をご紹介すると、

Aさん・・・マスクの内側にじゃばら精油のアロマスプレーを吹きかけておくと鼻のグズグズの症状がおさまった。

Bさん・・・就寝時に鼻が詰まり、夜中に何度も目が覚めていたが、スプレーを室内に噴霧して枕元にもじゃばら精油を香らせて眠ると朝まで起きることがなかった。

Cさん・・・鼻と目がムズムズしていたが、スプレーを室内に噴霧したりマスクに吹きかけておくとムズムズが解消した。

など、明らかな変化を感じていました。国内の大学での研究機関では、現在も臨床研究が進んでいるようですが、花粉症の嫌な症状を改善するという事実はありそうです。

杉花粉

花粉症などのアレルギー症状は、免疫が過剰に反応し、ヒスタミンなどが放出されることによりくしゃみや鼻みず、涙目などを引き起こします。じゃばらに含まれるナリルチンという成分がこのヒスタミンなどを抑制するため、不快な症状を抑えることがわかっています。このナリルチン、他の柑橘類にも含まれますが、中でもじゃばらに一番多く含まれています。柑橘類の精油は、基本的に果皮から抽出しますが、ナリルチンは果汁や果肉より果皮に多く含まれることがわかっているため、果皮から抽出するじゃばら精油にはナリルチンの含有量が多くアレルギーに有用だと推測されます。

現代病のように言われる花粉症ですが、花粉症もアレルギーです。アレルギーについて考えると、何かしらの原因で免疫のバランスが崩れ(免疫力の低下)、花粉症になっているということです。免疫力の低下は、食事・ストレス・腸内環境など原因は一概には言えませんが、じゃばらに含まれるナリルチンが免疫細胞のバランスを整えるため、症状の緩和に繋がっていることは研究結果としてすでに分かっています。

ジャバラアロマオイル

柑橘類に含まれるビタミンCは免疫力を高めることで有名です。柑橘系の精油に含まれるモノテルペン炭化水素類も免疫力のアップに作用します。これは私の見解ですが、じゃばら精油は、ビタミンCの作用やモノテルペン炭化水素類の作用にナリルチンの作用がプラスされていると考えると、花粉症をはじめとする様々なアレルギー症状に有効なのではないかと思います。今後、臨床研究結果が出てくることが期待されるじゃばら。早速試してみる価値ありです!! 

アロマ蒸留試験のご依頼はこちらよりお問い合わせ下さい。

じゃばらのアロマ蒸留はこちらの動画をご覧下さい。

 

新しい方法、唯一無二の香り!ブレンドアロマ蒸留

MOTOMURA AROMA TOPICS

本村アロマの事業活動を随時更新。

2023年2月21日

新しい方法、唯一無二の香り!ブレンドアロマ蒸留。

柚子とシークヮーサーを同時に蒸留する、ブレンド蒸留試験を行いました。
以前も柚子とヒノキのブレンド蒸留をした際にも記しましたが、アロマのブレンドと言えば、通常は調香師やアロマセラピストにより複数の精油をブレンドし、オリジナルの香りを調香するのが通常です。しかし、当社の減圧アロマ水蒸気蒸留装置は、様々な原料に合わせた蒸留が可能なため、一度に複数原料からアロマを蒸留出来ます。今回は柚子とシークヮーサーを同時にブレンド蒸留を行いました。柚子ペーストとシークヮーサーペーストをそれぞれ2対1の割合で両方同時に蒸発釜へ仕込み、今回は常圧蒸留と減圧蒸留を実施。

ブレンドアロマオイル

他の柑橘にはない素晴らしい香りが採れました。まさに調香師要らずです。オリジナルアロマや香りのブランディングを行う際には通常のブレンドより手間がかからないのが特徴です。
詳しくは動画をご覧下さい。

アロマ蒸留試験はこちらまでお問い合わせ下さい。

ストレス緩和に3倍効く!!青みかん精油のチカラ

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健康医学士 / 清家 奈緒の 「THE NEED FOR AROMA」

健康医学士 清家奈緒

2023年1月24日

ストレス緩和に3倍効く!! 青みかん精油のチカラ

2023年がスタートし、あっという間に半月が終わりました。本年もどうぞよろしくお願い致します。年末年始から、コロナウイルスやインフルエンザが流行しているようですが、体調は崩されていらっしゃらないでしょうか?今回は、青みかん精油の作用についてお話ししたいと思います。

青みかん精油

前回の青レモンに引き続き柑橘類の精油なので、同じじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、厳密に言うと柑橘類も一つ一つ特徴が異なります。

柑橘類という大きな括りで見たときには、柑橘系の精油は消化器への作用や気分を明るくする作用、ニキビ肌のような脂性肌のスキンケアに有効ということが共通する作用です。しかしながら、消化器の不調と一言で言ってもその原因は様々。食べ過ぎが原因で胃腸が弱っているのか?ストレスが原因で上手く消化器官が働いていないのか?お酒の飲みすぎで肝臓の働きが弱っているのか?その原因によって、おすすめの精油は変わってきます。

今回取り上げている青みかんの精油は、ストレスが原因の時の消化器系の不調におすすめです。私たちの体の調子を整える大元となる自律神経には交感神経と副交感神経があります。体の各臓器はこの自律神経と連動しながら、活発に動いたり休んだりを繰り返しています。消化器官は、副交感神経が優位な時に活発に動きます。

消化器系ストレス

ストレスがかかっているときは交感神経が優位になっているため、消化器の働きは抑えられます。その為、ストレスがかかった状態を続けると、上手く消化が出来ず下痢をしたり、胃酸が多くなったりすることで胃潰瘍になったりするのです。このような状態の時は、副交感神経を優位にしてあげることで、消化器官の働きが良くなり症状が緩和されます。

リラックス成分と言われるリナロールが青みかんには多く含まれる為、青みかん精油を使うことで副交感神経を優位にすることが出来ます。その結果、消化器系の不調が良くなるというメカニズムです。

青みかん精油

精油を選ぶ時には、身体の不調がどこからきているのか?ここをしっかり見てあげることが大切です。わからない時には精油の香りを嗅いでみてください。「良い香り」と思うものがあなたの体が必要としている精油成分を持っています。

蒸留場所:本村アロマ蒸留所/アロマ蒸留試験はこちら

老若男女の救世主!!頼りになる青レモン精油

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健康医学士 / 清家 奈緒の 「THE NEED FOR AROMA」

健康医学士 清家奈緒

2022年12月23日

老若男女の救世主!! 頼りになる青レモン精油

12月に入り朝晩はめっきり寒くなり、師走で忙しい日々ですが皆さまいかがお過ごしでしょうか?投稿が遅くなりましたが、本村アロマ蒸留所では、10月に蒸留所がある橘香園で収穫した青レモンの蒸留を行いました。

橘香園は柳川藩主・立花家の専用農園であり、日本で最初の早生みかん農園。現在三代目となる由緒ある農園です。キャンプ場もある山合の素敵な場所にあります。

抽出された青レモンの香りは、爽やかな中にフレッシュな苦味を感じさせる若々しい印象です。柑橘類や花から抽出する精油もそうですが、完熟の実や開ききった花びらよりも、熟す前の青い実や蕾の花に精油は多く含まれています。

青レモン

レモン精油の作用ですが、柑橘類に含まれる成分のリモネンが大半を占めています。モノテルペン炭化水素類のリモネンは、免疫力のアップ、リラックスやダイエット、また脂を溶かす作用があるので血液サラサラ効果やキッチン周りの掃除などにも有効です。

天然青レモン精油

赤血球・白血球を活性化させる免疫力アップの作用は、これからの時期にはぜひ取り入れたい作用です。また、レモン精油は体をアルカリ体質に傾けてくれます。レモンが生活習慣病の予防になると言われる所以です。

レモン精油の嬉しいところは、抗菌・抗ウィルス作用もありながら、自身の免疫力もアップするという点です。ディフューザーでお部屋に香りを焚いておくだけでも、その効果は十分に得ることができます。また、集中力アップにもなるのでこれからの受験シーズンにはとても重宝する精油です。

リラックス、集中、スキンケア

また、スキンケアの面では皮脂の分泌を抑える作用があるので、脂性肌の方におすすめです。ニキビ跡で肌がぼこぼことしてしまっている方にもおすすめします。マカダミアナッツオイル10mlにレモン精油3~4滴ほどを混ぜてフェイストリートメントをしていくと、ニキビ跡も少し改善するかもしれません。フランキンセンスやラベンダーの精油を一緒にブレンドすると更に良いと思います。(レモン精油には光毒性がありますので、日中の使用は避けてください。)

子どもから高齢者まであらゆる人に嬉しい作用を持った青レモン精油、これからの季節には欠かせません!

蒸留場所:本村アロマ蒸留所/アロマ蒸留試験はこちら

ブレンド蒸留試験

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本村アロマの事業活動を随時更新。

2022年6月14日

柚子とヒノキを同時蒸留。

アロマのブレンドと言えば、通常は調香師やアロマセラピストにより複数の精油をブレンドし、オリジナルの香りを調香するのが通常です。しかし、当社の減圧アロマ水蒸気蒸留装置は、様々な原料に合わせた蒸留が可能なため、一度に複数原料からアロマを蒸留出来ます。今回は柚子とヒノキを同時にブレンド蒸留を行いました。柚子は蒸発釜へ仕込み、ヒノキはアロマカゴに仕込み、常圧蒸留を実施。最初に仕込量さえ決めてしまえば、あとは蒸留するだけで、オリジナルの香りが誕生します。まさに調香師要らずです。オリジナルアロマや香りのブランディングを行う際には通常のブレンドより手間がかからず、量も期待出来そうです。